小泉硝子製作所は、1912年、小泉重蔵によって創業された特殊なガラス瓶のメーカーです。
ビーカーやフラスコなど特殊な「理化学医療用ガラス製品」の製造を行っていました。
創業から100年以上の永い間に培われた「職人の技」は、ホウケイ酸ガラス(耐熱ガラス)を自社内で溶解し多種少量の生産形態で、医療用製品に欠かせない存在であり、その技術を活かしたネルドリッパーなど生活に密着した逸品を創り出しています。
三ノ輪2丁目ネルドリッパーは、小泉硝子製作所が生まれ育った場所である、東京の下町「三ノ輪2丁目」の地名を冠した自信の代表作です。
もちろん、ひとつひとつが熟練した職人の手吹きでつくられた一品です。
手間ひまかけて仕上げたこのドリッパー兼サーバーには職人のこだわりと熱い想いが込められています。
「冷たい硝子に、職人の熱い想いを感じていただけたら幸いです。」
とは、小泉硝子製作所からの粋なメッセージ。
職人による手吹き(ハンドメイド)ですから、ガラスの肉厚には若干のバラつきがあったり、気泡もありますが、それもこれも手作りで同じものが一つとしてない「ハンドメイドの味」です。
道具全体から温もりを感じられる逸品です。
ネルドリッパーのネルは、フランネルの略で起毛のある柔らかい毛織物のことです。
起毛に包まれてじっくり抽出されるコーヒーは、とろりと濃厚な味わいです。
珈琲のエキスを忠実に抽出できる本物のコーヒーが味わえます。
豆の持ち味を存分に味わいたい方にお薦めのネルドリッパーです。
原型のハンドルの有るものは既に製造されていません。
香珈にはそのひとつが有ります。是非一度見に来てください。
新品のネルを使う時は、熱湯で煮沸して使います。
表と裏がありますが、どちら側を使っても大丈夫です。
使い終わったら必ず水につけて保存しましょう。
洗っても少し粉がネルに着いたままになり、これが酸化するのを防ぎます。
抽出温度は、好みですが、82度~90度のお湯を使います。
沸騰させて、ポットに移すことでだいたい適温になります。
珈琲豆の量は、2杯の時は20gぐらいを使います。
抽出時間ですが、2杯だと蒸らしを含めて三分以内に抽出するのがいいと思います。
抽出温度が低いと三分を超えていいと思います。
長すぎると雑味がでたりして折角丁寧に淹れたもコーヒーが台無しになります。
1.ドリップサーバーへネルを上部を折り返して、ネルを引っ掛けるようにセットします。
2.必要な量のコーヒーの粉をネルの中に入れます。
3.お湯をポットに入れて82度~90度にして、コーヒー全体に含ませるようにお湯を置いていきます。置くイメージです。ネルにお湯をかけないようにしましょう。
4.蒸らしが終わったらお湯を注ぎます。蒸らしのタイミングは膨らみ切って少し待つ感じでいいと思います。ここのタイミングは自分のタイミングを作って下さい。
5.小さな「の」の字を書きます。私の場合は100円玉程度の大きさですが、もう少し大きくでも大丈夫です。
6.お湯が落ちきらないタイミングで何度かに分けて抽出し、予定の量まできたらネルを持って外します。